第3話:「想定外・・その理不尽が、動き出すキッカケに」

教育隊を無事に終えると、いよいよ一般部隊への配属です。
ここで私を待ち受けていたのは・・想定外の理不尽でした。

尊敬に値する人ももちろんいますが、こんな無能な奴が?先輩?上官??
と驚くレベルの人がそれなりにいた事にまず驚きでした。
ただ、後にわかる事ですが、これは一般企業でも大して変わらず
どこでも同じである・・と。
それに気づくには相当な年月が必要となったのですが^^


そして一般部隊で衝撃だったのが「酒豪特権」という想定外の理不尽です。
訓練でどうしようもない奴が酒が強いという理由で優遇され、可愛がられる・・
真面目で体力もあり、同期から一目置かれていた自分が
酒の席でただ一点「酒が弱い」という理由だけで蔑まれ

「呑めない人間は信用ならん」
「真面目な奴は嫌いだ」
決まり文句の「俺の酒が呑めねえのか!!」

・・・????
全く理解が及びませんでした。


さらにその頃、私の頭の中にはある「疑問」が芽生え始めていました。
戦後のお花畑教育の影響で・・
「戦争なんて起きるはずが無いのに、自衛隊は税金の無駄ではないのか?」
という考えが、地味に強まっていったのです。

戦闘機一機、ミサイル一発の値段で
どれだけの国民の生活が豊かになるか・・などと
真面目に考えたりしていました。
今となっては恥ずかしい話ですが、当時は本気で思ってました・・

バブルで盛り上がる時代、国民に広く自衛隊不要論が蔓延し
自衛隊は「人に言えない職」であるかのような位置付けでした。
尊敬出来る先輩がとても少ないなか、存在意義への疑問はさらに深まるばかり・・


そんなモヤモヤを抱えたまま迎えた、ある試験。
一般人と現職自衛官を対象にしており、合格すれば2年後にある階級が保証されるもので、過去に2度不合格していた私は受けるつもりはありませんでしたが、強制的に受けさせられました・・・

私はその試験の価値をあまり感じていなかったので、陸海空の選択を
当時最も合格枠が狭かった「空」にしました。
「落ちた言い訳に使おう」という浅はかな考えです。

・・しかし。??合格・・

慌てて「陸に変更したい」と申し出たものの却下され、
存在意義の悩みも解消出来ず、流されるまま
航空自衛隊への移動となったのでした。
これが私の人生を動かす大きな「まさか」でした。


人生、思い通りにならない時こそ
外の世界を知っておくと、心に余裕が生まれます。
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次回は「航空自衛隊・・新天地での現実」をお届けします。

第2話:自衛隊がパラダイスだった理由

前回、父にキレられて自衛隊を決めた話を書きました^^
今回はその続き・・なぜ私が自衛隊を「パラダイス」と感じたか、です。

まず、私の家庭環境から少しだけ話す必要があります。
明治生まれの祖母、戦前生まれの父に、戦中生まれの母・・
一人っ子だった私は、この3人の「昭和以前の価値観」という環境に完全包囲されておりました。

朝起きたら父の前で正座をして挨拶。
食事中の私語は慎み、素早く終わらせる。
規律・礼儀・従順・・それが空気のように当たり前の家庭。今思えば奴隷か?ですよ・・

もし当時の同世代の友人が泊まりに来たらストレスで過呼吸になって倒れるレベルだと思います・・^^
(もっとも、友人が泊まるなんて学校規則に反する事は、我が家で断固許しませんが)


そんな環境で育った私が自衛隊に入ったわけですから・・
「楽・・本当に楽。え?こんなに楽をして、報酬をもらっていいのですか?」

上下関係? 当たり前、自然当然。
規律の厳しさ?どこが??
集団生活のルール?むしろ家より緩い^^ゆるゆるでしょ・・

もう、毎日が修学旅行のようなテンションでした。
なので、時折罪悪感に近いものを感じながら、毎日を過ごしていたほどです。
体力が充分にあるので訓練も余裕。上官・同期からも一目置かれる存在の自分・・

まさにパラダイス、でした。


誰よりも早く出世して、25歳には今の彼女と結婚するんだ!
そんな目標があり、生きているのが本当に楽しく充実していたのですが・・・

突然谷底に突き落とされるような事件が起こりました・・・
他人から見れば「ふーん・・そうなんだ」程度の話かもしれませんが、本人にとっては生き死にに関わるほどの事だってあります。

はい。振られました・・彼女の心の中に違う男性がいる。。と
「まさか」です。
そして「まっさかさま」です。

ショックで力が入らず、訓練では「普通の人」に成り下がり
体調不良かと確認されて、失恋したと知られると・・笑われ・・
「え?振られた?別れたんなら次行けばいいじゃん」と軽く言われ・・

一気に目標が消えて無くなったわけだし、何たってホント「まさか」ですから。


そこでボンヤリ考えました。
別に自衛隊にい続けなくて・・もイイんじゃないか??
そんな時、本屋で「フランス外人部隊」という本を買いました。
行こうか?とも思いある程度調べたりもしましたが、行動には移さず。
でも、しばらく「抜け殻状態」が続きました。

実はコレ自衛隊あるあるで、失恋で命を断つ話も決して珍しい事ではないのです。
特に、独身隊員は駐屯地・基地内の居住が義務付けられ、当時はかなり外出の制限も厳しかったので思い詰めて、そんな事になってしまうのですね。


そんな時は思考・視点を変えて外の世界を覗いてみるのもいいかも知れません。
「俺の運命は・・」などと占いやスピリチュアルに走るよりも
違う仕事を知ることにより、今の環境が客観的に見えてきますし気晴らしにもなります。

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次回は「想定外・・その理不尽が、動き出すキッカケに」をお届けします。

「『自衛隊に入るために生まれてきた』と言われた自分が、辞めた話」

今の時期・・・
自衛隊入隊後のGWを終えたころ
「辞めたい病」に
罹患する隊員がチラホラ出る傾向がありますね・・

私が入隊した約40年ほど前の事・・
同期隊員の殆どはGWに限らず、いつも辞める話で盛り上がっていましたが
当時としては珍しいタイプだった、好きで入隊した私は
その感覚は全く理解出来ずにいたものです。

その自分が・・・
それから4年後に辞めるなんて・・・
自他共に、想像すらしていなかったのですから。


私が自衛隊を決めたのは
時代がバブルに向かって一直線だった高校2年の夏。

ぼんやりと体育大学にしようか農業大学か・・などと思っていた時に
キレた父に言われた一言で決めました。

「お前!ラグビーだか何だか知らないが運動ばっかりしやがって!!!」
「警察か自衛隊にでも行くつもりか!!え!!?」

「????あ・・そっか・・それだ!」

様々な自衛隊の「都市伝説情報」が入って来て
進学校だった為か思想の為かは不明だけれど、進路指導室に呼ばれて
「自衛隊に行く考えを改めないか」などと説得されたりして・・
もちろん全くブレることはなかったですけどね。


事あるごとに先輩に殴られる
毎日42,195キロのフルマラソンを走る
映画ランボーのようにサバイバルを毎月やる
1時間以上腕立て伏せをさせられる・・等など

全てがデマでしたが・・

素直にほとんどを信じていた私は、シッカリそれに備えましたね。

3年生引退後もラグビー部継続。
1・2 年生と一緒に練習し、通学の行き帰りは足に1キロの重りを装着して走りましたよ。
もう、ペース配分無しの全力疾走。ラガーマンスピリッツ!
整理整頓、素早く綺麗な身支度など自分なりの万全を期しましたね。


で、いざ入隊すると?

それまで備えた「自主練」のおかげで「全てが余裕」
あまりにも余裕で、もう笑っちゃうくらい。
「備えあれば憂い無し」とはこの事です。

そんな滑り出しの新隊員教育隊だった思い出ですが
感覚としては、つい最近という感じですね。
冷静に遡ると・・・・39年前の事でした。
父にキレられたのは40年前か・・・
全く遠い感覚ではないのが不思議ですが。


人生には三つの坂があります
上り坂・下り坂
そして
「まさか」という坂があるのです!

というくだりは、結婚式でよく聞く事なのですが・・
実際ホントに人生は「まさか」の連続で・・
不安にかられることも多くあります。

でも?
その「まさか」に備え乗り切るために「安心材料」を装備していると
気持ちに余裕が生まれます。

それは何かの保険に入る事ではありません。

「知る事」です。

私が自衛隊を辞めた理由・・
複数の事が複雑に絡み合っていまして、詳しくは次回以降でお話しします。
ただ一つ言えるのは、辞める前に「選択肢の多さ」を知っていたら
もう少し気持ちに余裕が持てたかもしれないという事です。

「転職活動」で自分と社会を知る事で、知らない人とは雲泥の差が出来ます。
実は選択肢は幾つも・・無限に存在している事実を知る事です。

不安や迷い、壁にぶつかる前の
余裕がある状態での情報収集を私はおススメしますよ。

今の時代、情報収集は無料で出来るのでありがたいですね。
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知った上で、今をシッカリ生きましょう。


次回は「自衛隊がパラダイスだった理由」をお話しします。